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注目度 高
BIS総支配人、ステーブルコインの国際協調の重要性を強調
Reuters2026年4月20日
サマリー
国際決済銀行(BIS)のデコス総支配人は、ステーブルコインの利用に関して国際協力が極めて重要であると訴えました。市場の深刻な分断や有害な規制裁定を防ぐため、国際的な協調が必要であると指摘しています。また、ステーブルコインが通貨ではなく有価証券に近い特徴を持つことや、利払いに関する議論にも言及しました。
解説
国際決済銀行(BIS)のデコス総支配人は、日本での講演において、ステーブルコインの利用に関する国際協力の必要性を強調しました。同氏は、国際協調がなければ、管轄区域ごとの異なる規制枠組みが市場の深刻な分断や有害な規制裁定(企業が最も緩やかな規制を持つ国・地域を選んで活動すること)につながる恐れがあると警告しました。ステーブルコインが金融・財政政策を損ない、金融市場にストレスを与え、不正資金対策を阻害する可能性があるため、国際的な協調が「極めて重要」であると述べています。また、ステーブルコインの「取り付け」が市場のストレスを引き起こす可能性を指摘しつつ、発行体が預金保険のような仕組みや中央銀行の貸出制度を利用できれば、そのリスクは大幅に軽減される可能性があるとしました。さらに、世界で流通する約85%を占める2大ステーブルコイン(テザーとサークル)について、「通貨というより有価証券」に近い特徴があり、「償還上の摩擦」が生じる仕組みになっているため、額面からの頻繁な乖離につながっていると述べました。現状では、上場投資信託(ETF)に近い形で機能しているとの見解も示しています。ステーブルコインへの利払いに関する議論についても触れ、利息が付かない場合、高金利局面など保有の機会費用が高い状況では、銀行預金からステーブルコインへの資金シフトは顕著にならない可能性があると語りました。
日本市場への影響
本記事は海外の動向を扱っており、日本市場への直接的な言及はありません。しかし、国際決済銀行(BIS)総支配人によるステーブルコインの国際協調の呼びかけは、世界的な規制動向に影響を与える可能性があります。日本の金融当局や企業も、国際的な規制枠組みの議論や形成に注視し、将来的な国内規制やビジネス戦略に反映させる必要が出てくる可能性があります。
元記事
ステーブルコインの国際協調「極めて重要」、BIS総支配人が訴え - Reuters
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